グラブル/ファミ通インタビュー

グラブル7周年おめでとうございます!これからもよろしくお願いいたします。

サービス開始から7周年を迎えた大ヒットRPG『グランブルーファンタジー』のシナリオライター陣の座談会をお届け。
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サンダルフォンとルシフェルの関係への言及部分の感想を書いておきます。

グラブルのシナリオライターさん、個人の露出やどのシナリオを同じライターさんが担当されたかなどの言及はしない方針かと思っていた。長い間そう思ってきたので突然のことに驚いたし、予告時点で空蒼シリーズにわりと触れるだろうと予想できたので正直覚悟を必要とした。

この不安、2016年からずっとひとりでサンダルフォンくんや空蒼シリーズへの感情を煮詰めてきたところから来るものが大きい。他作品ではライターインタビューなんて珍しいことではないし私は普段お金を出してもそれらを読みたいほうなので、早々にインタビューが来ていたら素直に喜んで読んでいた。
でもそういうことはなく、私は数年間公式描写と情報をかき集めては誰かと感想と言い合って感情を共有することもなくひとりの部屋で黙々と考え続けてきたので、感想が固まりすぎているんですね。良く言えば他者の感想で揺らがない、悪く言えば柔軟性が皆無。

担当シナリオライターさんのインタビューは絶対的な“解答”なので、それによって自分が今まで信じ込んできたことが的外れだとわかったらどうしよう…という緊張もあわせて迎えたファミ通インタビュー。蓋をあけてみたらいい塩梅でよかった~…!という感じでした。

ルシフェルとサンダルフォンの関係、私は『恋愛ではないです』と言われたら「もしどちらかが女性でも同じ回答になったのかな…」とよぎってしまい結局性別かというきつさを感じただろうし、『恋愛です』と言われたら「せっかく作中で二人の関係に名前をつけなかったのに結局恋愛至上主義っぽくてきついな~」と思ってしまっただろうから、なんというか詰んでいたんですね。
相手の役に立ちたいと願ったり、一緒に珈琲を飲めたら嬉しかったり、お互いを想う気持ちは作中ずっと描かれているのに、その関係が名前を必要とせずラベリングもされなかったの、めちゃくちゃ好きだったので。

だから『いろいろな形の愛情を含んだ関係』という答え、すごくすごく理想的でよかった。愛の形として恋愛、友情、家族愛が挙げられていましたが、この3つに序列がつかず等しく共存している状態、美しい。
俗っぽさから縁遠く人間味の薄さからくる純度の高さに美を感じる。この感性こそ俗っぽいと自覚はあれど、だからフィクションにこそ求めてしまう。ルシフェルは公明正大な人外らしい人格者だったけれどサンダルフォンくんは下手な人間より俗っぽい内面をしていて、そういう彼がルシフェルの遺志を継ぐためにふたり一緒にいられないことも飲み込んでこの形の愛情に辿り着いた結末こそ、私は一番好きで一番美しいと思う。
私自身は俗も俗な身勝手極まりない愛情に生きるキャラクターも大好きですが、このふたりに関しては失楽園の時点ですっぱりはっきり現在の方向性が見えてそのまま突き抜けていったので。

ずっとそういうふたりでいてほしいし、いつかまた会えるとして(「また会おう」と言って別れたので)、それは私というプレイヤーにはもう見せてもらえないような遠い未来であってくれと願わずにいられない。
私はフィクションゆえの美しい関係と別れを守りたいオタク。私はハッピーorバッドエンドよりトゥルーエンドが見たいオタク。
 

あと『ユーザーのあいだで話題になったりして芽が出る(次に触れる機会が生まれる)こともある。そうなったらいいなと引っ掛かりを少しずつ作っている』という言及、空蒼1のころ私が虚空に向かってサンダルフォンくんの再登場希望ツイートをしたり要望を出したことも全くの無意味じゃなかったかも…と思い込めて勝手に嬉しくなれました。要望、声に出そう!!!!!