サンダルフォン(アナザー)感想

ついに!やっと!待ちに待った強いサンダルフォンくんが来た!!!!!

天井する気満々だったしさせてくれてよかったのに、実装当日(12/28)の無料30連であっさり来てくれた。
おまえ…私がどれだけ…あまり自分を安売りするな…。

以下、嬉しい気持ちと書きたいところの感想。 

『リミテッド』で『アナザー』

リミテッドについて

リミテッドですよリミテッド!!!これ!これが!!欲しかった!!!ずっと!!!!!

私はサンダルフォン自身の物語は000で完結したと思っているしそれで満足なので、あとはどうしてもリミテッド化が叶ってほしかった。うれしいとありがとう以外の言葉がない。待っていてよかったなあ…。
サンダルフォン(リミテッドシリーズ)、何度噛み締めても味がする最高の響き。 

リミテッドで欲しかった一番の理由は、一定の性能と継続的な調整が保証されているから。
最近だとレイはまさに唯一無二の性能、オリヴィエやルシオは良調整があり、もっと古いリミテッドは最終上限解放が実装開始。もちろんリミテッドの中でも性能差も起用機会の差もあるけれど、それでも恒常とはまるで待遇が違う。

空蒼三部作完結後、敵役を務めたルシファーやベルゼバブが最高難易度マルチとして実装されるようになると、高難易度に連れていけるサンダルフォンが欲しいという理由も加わり、いよいよ切実だった。
いやいやせっかく作中戦った相手が高難易度マルチのボスになっているのに、サンダルフォンが光も水も高難易度適性皆無で連れていけないのはおかしくないか!?

私はたいして強くも上手くもないけれど、高難易度マルチに無理なく挑めるくらいには手持ちを整えてきて実際にクリアできていただけに、楽しさともどかしさが長らく共存していました。

そういうすべてが今回全解消したのでめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃうれしいです!!!!!!!

今回で私がグラブルで願ってきたことはほとんどが叶いました。あとはせっかく念願のものをもらえたのだから、思いっきり活躍させたい。がんばろう。

 

アナザーについて

アナザーバージョンと銘打って実装されたキャラクターは今回が初なものの、少し前から『アナザー』でキャラクターを絞り込めるようになっていた。

該当キャラクターはこう。不安しかねえ…。

水ヴィーラは、ヴィーラが当時実装機会が非常に多くのちに初の全属性制覇も果たしたキャラクターだったからギリギリ許容できたかも…という感想なので…。
ただ風ヴィーラのほうはトッポブ要素はほぼイラストだけでフェイトエピソードの大半は現実の出来事だし、光ヴィーラの時に自分の中でどうしても受け入れ難かったところを風ヴィーラのおかげでようやく消化できたので大好き。もともとヴィーラのためにグラブルはじめたんですよね…ヘヘ…(今も大好き!)
 

閑話休題。トッポブ自体はギャグイベントの中で一番好きとはいえ、念願かつ一度しかないリミテッドがトッポブの妄想キャラ(=アナザー)はご勘弁願いたい。かといって、空蒼1のころのサンダルフォンが船に乗るシナリオを用意しての改変IF(=アナザー)は個人的にもっとキツい。

今のサンダルフォンにとって団長やルリアやビィくんが大切な存在であることは疑う余地もないけれど、空蒼1のころの無の天司だった彼は違う。失楽園の時点で船に乗った理由はサンダルフォンの心の根底を揺さぶり、覆した出来事(太字部分はあらすじから引用)のあと、どう考えても共闘すべき状況があったから。

なによりサンダルフォンというキャラクターの面白さは『中庭のサンちゃん』も『無の天司』も『天司長』も別人でも別人格でも操られていたわけでもどれかが嘘や演技なわけでもなく、地続きかつ不可逆の存在で、それらすべてで『サンダルフォン』というひとりのキャラクターを構成していることだと私は考えています。
IF的に枝分かれした場合、どうしても『無の天司』と『天司長』が別存在として切り分けられた(切り分けることができる)印象を受けてしまう。
 

生放送で軽く触れられていた通り『空蒼1をサンダルフォンの視点から見たお話』だとして、災厄を起こした理由にベリアルや他キャラクターが一枚噛んでいた…というのもできれば見たくない。これは他キャラクターに対してどうこうよりも、最初(2017年)から現在(2020年)までずっとリアルタイムに注視してきた感想として、「空蒼1の時点ではあの続きを確実にやる予定もなければ展開も用意されていなかったよね!?」と思っているので。

これ自体はソシャゲならではの面白味でもあると思う。そもそもグラブルがそういう展開の広げ方を許容しない作りなら、サンダルフォンが仲間になることもなかった。どうしても彼に仲間になってほしかった私がどうこう言うつもりも資格もありません。

ただ1の時点で存在していなかったもの(今回の例ではベリアル)が、1の時点ですでに補足の必要がないほど描かれきったもの(サンダルフォンが災厄を起こした理由)に今になって干渉することは、根幹を別物に変質させてしまうように感じる。

上記のできれば見たくないふたつ、IF展開苦手ゆえに過敏である自覚はある。私は好きなキャラクターほど本編で辿った道以外許容できない原理主義オタク…。
 

こういうとき最悪の想定を複数パターン行い、あらかじめ心に小さな傷をいくつも付けておくことで、いざというとき一気に傷付かないよう自分を守る心のかかり湯のようなシステムを採用しているので、12/28まで生きた心地がせず、前日夜は食欲がなく、当日はなにひとつ視界に入れたくなくて19時までスマホを見なかった。わかりやすくメンがヘラっていた。

そうこうして実装されたサンダルフォン(アナザー)はなんのIF要素もない本人だったうえ、色々理想的だったので今はこうして元気にブログを書いています。ありがとうCygames…
 

アナザーカテゴリ、ベンジャミンだったころのアオイドスも今回と同じ感じで実装できそう。そのときはジャスティン&バレンティンもきてほしい。
 

プロフィール/イラスト/SD/ボイス

プロフィール

プロフィールがいつもと違うの良…。

年齢:不明
身長:174㎝
種族:星晶獣
趣味:なし
好き:なし
苦手:世界の全て

グランデフェス開催&新キャラクター「サンダルフォン」(リミテッドシリーズ)紹介のお知らせ

普段はこう。

年齢:不明
身長:174cm
種族:星晶獣(天司)
趣味:珈琲の研究
好き:珈琲
苦手:非合理なこと

新キャラクター紹介!「サンダルフォン」「ティアマト」「ネツァワルピリ」
『グランブルーファンタジー』レジェンドフェス開催のお知らせ

サンダルフォンにとって珈琲はルシフェルとの思い出の象徴。
普段のルシフェルの名前を一切出さずにルシフェルの話をしているプロフィールも好きだけど、珈琲の痕跡を消していて(でも飲みはする)『世界の全て』が苦手なプロフィールも追い詰められていてかわいい。

イラスト

解放前イラスト

初登場時はイベントのボスキャラクターにすぎなかったサンダルフォンを、今のグラブルの絵柄かつリミテッド枠としてゴージャスにした印象。
この表情とフードと羽でそれを隠す仕草、最高に空蒼1のころのサンダルフォンで大好き。
 

当時「せっかくのアニバイベントだし」と珍しくイベント開始と同時にシナリオを読み始めたおかげで、なんのネタバレもなくサンダルフォンというキャラクターに出会うことができて、あまりにもなにもかも“好き”だったからめちゃくちゃびっくりしたんですね。それまでに得た感触から、なんとなくグラブルに自分の嗜好にぴったりハマる男子が出てくることはないだろうと踏んでいたので。

冒頭の一言で「cv.鈴村健一やんけ!!!!!」と声に出たほどcv.鈴村健一だったので、顔が見えないうちからドキドキしていたらフードの下に最高に好きな顔があって、彼の事情が明かされる頃にはすべてが好みすぎて幻覚を疑っていた原初の感情が蘇るようです。
 

六枚羽、すべてに別々の動きがつくと圧倒的で華やかで良…。こういう翼描けるようになりたい。

あと足が…すごい…。すごいな…!?
空蒼1の全身絵は膝のあたりで布が余っているように見えるし、塗り方からもレギンスのようなものだと思うけれど、これはさすがにどう見てもタイツ。タイツタイツと言われ続けることで本当にタイツになってしまった…?
 

解放後イラスト

「泣くんだ…」と驚いた。
境遇につらいものがあるキャラクターでも『公式で涙を見せたことがあるorない』は結構分かれるもので、私がこれまで好きになったキャラクターたちはだいたい半々になります。あるorない両方にそれぞれの意味を感じていて、サンダルフォンは今まで後者の振り分けだったので。
 

空蒼1終盤、ルシフェルと二千年ぶりに対峙したシーンのイメージ…?「俺を滅ぼせ!罰しろ!」のあたり。実際はあのとき羽は残っていなかったけれど、ここまで感情をむき出しにしたシーンは他に思い当たらない。

憤り、憎しみ、悲しみ、絶望。サンダルフォンがルシフェルに向けるそれらは愛の反転であり表裏一体で、もし二千年の間に愛情が風化することがあったらおそらく憎悪も同時に失っていたのだろうと思う。

サンダルフォンに今(空蒼1の時点)もルシフェルに対する愛情があることはルリアが読み取った本心から明らかなのに、ずっと真逆のことを口にしていた彼が、それでも感情をぶつけて、でもこのときは暖簾に腕押しのような状態に見えていて…そのどうしようもなさが、この怒りながら泣いている表情なのかなと。

こんな全身全霊の激情が届かなかった(と思った)ら、そりゃ失楽園でルリアたちと再会した直後のようになにもかもどうでもよくもなりますわ。
 

SD

こんな楽しそうな顔初めて見たな!?
(`・▽・´)みたいな…。
強大な力を振るえること、他者を薙ぎ倒せることが楽しくてたまらない!って感じでかわいい。ラブ。

通常時のSDも良い。構え方が口元を隠しているように見えるの好きすぎる。
翼を出しているSDはいくつかあるけど、浮いているSDは初めて。リミテッドの工数に感謝…。
 

ボイス

超攻撃的。敵もこちらも罵倒してくる。

現在光・水・土の3バージョンとアニバ・CD特典・カフェの3スキンが実装されていて各々魅力があるなかでも、今回のこちら(団長たち)も敵もすべて憎い!すべて嫌い!なボイスは唯一性がダントツ。

一番のお気に入りは大ダメージを受けたときの「やってくれたな……!」です。
自分自身をみじめだと感じているときのサンダルフォンくん、いつもいつもいつもいつもいつもほんとに最っっっっっ高にかわいい!!!!!!!
今回も期待に応えてもらえて大満足です。愛おしい。

図鑑ボイスのみっつめ「みじめな思いを味わうくらいなら、はじめから俺の存在など……」もあわせて味わい深い。
 

性能面

性能全般いろいろ

カタログスペックを見た時点ではピーキーすぎる印象を受けたものの、意外と素直。
日常的に何百回と周回するアーカルムからつよバハなどのヒヒ掘りコンテンツ、ルシファーやベルゼバブといったエンドコンテンツまで幅広く連れていける、リミテッドに相応しい性能で満足です。
 

個人的にグラブルで性能が一番好きなのはレイで、シンプルに強いパワータイプ(クリメアなど)とは別軸の、システムクリーチャー的な唯一性と強さの両立がリミテッドキャラクターとして理想的だと思う。レイのできること、レイ実装前は『できるようになると思っていなかったこと』が多いので。レイのキャラクター性とも噛み合って感じるし、もちろん意図されたデザインでしょう。
アーカーシャからベルゼバブまで存分に使ったこともあり、取ってよかった気持ちしかない。同時にキャラオタクとしては、こういうポジションで好きなキャラクターのリミテッドが来てくれる形が一番嬉しいなあと何度も考えていた。シンプルなパワータイプは季節限に任せればいい。

今回の最大のウリである元素不和は相手を自分(土属性)が有利を取れる属性(水属性)にするという、現状唯一のアビリティかつ『できるようになると思っていなかったこと』で、レイほどではないけれど独自性も高い上でちゃんと強い仕上がりで本当によかった!うれしい!
 

空蒼1のころのサンダルフォンの内面や性質をユニット性能に詰め込んでもらえたこともキャラオタクとして嬉しかった。元素不和、2アビ、属性バフで起動できるサポアビと、強者から力を奪い取ることに徹しているのは、単騎で四大天司の羽をあと一枚まで集めてみせた戦い方と「与えられなかった者は奪い取るしかないだろう!?」と叫んだ彼の精神性そのもの。

回復行為を施してもスルーされてしまうことも、毎ターン自傷ダメージを受けることも、その自傷ダメージを回復に変換することも。世界中が自分を否定しながら美しくあるようにしか見えないから、心を苛む自己否定を憎悪の炎として自らを弾き出した世界に一矢報いようとする、彼の必死さを感じられて興奮した。
そうそう!天司長のサンダルフォンくんも大好きだけど、最初はこういうところを好きになったんですよ!
 

グラブル初の無属性ボスだったサンダルフォンが無属性に強く、無属性攻撃に弱いユニットとして実装されたことも面白いし、シナリオ中で敵対した相手(ルシファー、ベルゼバブ)が無属性マルチボスなのでそこに文脈が生まれていることも楽しい。
 

土属性

なんで!!!?!?!?
光で来ると思い込んでいた。いつかサンダルフォンがプレイアブル化されたらその属性を全力でやると決めていたので、今まで光を頑張ってきたし…。

まあついに念願が叶った喜びにくらべれば些事なので、今度は土属性を頑張ればいい。
土属性サイコー!ずっと前から土属性が好きでした!
 

解放武器「ワールド・エンド」

いつも後ろに浮いているあの剣がモチーフ。
ものすごく概念武器という印象。リミテッドキャラクターが最終上限解放で自身の解放武器を持つようになった影響もあるかもしれない。

この剣を私(団長)が持つことが許されているのはなんとなくドキドキする。この剣で仲間になるサンダルフォンは私(団長)のこと嫌いですけど…。
 

ヴェルヌスは紫のクロッカスのこと。花言葉は『愛の後悔』。
これ自分で決めたんだろうな…と思ってしまった。ポエムを感じる。

あと奥義効果のカウンター(被ダメージ)。最高にイメージ武器って感じがする!!!キャッキャッ

本人の性質気質がうまくユニット性能で表現されているところ、光属性サンダルフォンの大好きポイント。

カウンター(被ダメージ)の殴られてもいいがそのぶんは絶対に殴り返す戦い方。
抗命と2アビの回復で自分だけしぶとく粘る、約束を果たすまでは死ねないという姿勢。

どのゲームでもこういうの大大大好き。カウンター(被ダメージ)は最高に“らしさ”だと思う。

水着バージョン解放武器アイン・ソフの奥義。こちらにもしっかり。
 

フェイトエピソード

『2000年の倦み』

『倦み』の意味を知らなかったので検索した。

う・む【×倦む】
1 退屈する。嫌になる。飽きる。「—・むことなく励む」
2 疲れる。くたびれる。

あぐ・む【×倦む】
その事をしつづけてもよい結果が出ないので、どうしたらよいかほとほと困る。また、いやになる。もてあます。あぐねる。

weblio辞書

ありがとう目の前の箱。

空の世界から隔離されて約2000年。
魂が擦り切れるほど長い時が流れても、サンダルフォンの瞳の奥には暗澹たる炎が燻り続けていた。

冒頭にもこうあるし、寿命のない生命にとっても二千年は長いんだな…。
 

パンデモニウム内。寄ってくる幽世の住人たちを斬っては投げ斬っては投げのサンダルフォン。
羽を奪う前でもわりと強い。籠の中の小鳥というより檻の中の狂犬かも。

無力ではないはずなのに、という気持ちがあったからこそ、なにもさせてもらえずただ不安のなかで生かされているだけの時間に余計に心をすり減らしていったのかもしれない。

「俺は生きる意味を手に入れた。
今の俺は、箱庭という巣に閉じこもる
雛鳥ではない。」

他の天司たちはみんなファンタジーチックな翼のなか、サンダルフォンだけがフクロウや鷹やスズメのような翼をしていることもあり、やはり鳥のイメージが強い。MVやミレニアの内装にも鳥籠があったし。

星晶獣の成り立ちを考えれば、空のどこかには彼の原型になった鳥類が存在するのかもしれないし、そうだとしても二千年以上前のことなので今はもう絶滅していたりもするかもしれない。ロマンだ…。

「俺がいなくとも、君が望んだ世界は
残酷なほど美しい。」
「これではっきりした。
君は俺に何も求めていなかった。
君の世界に……俺は不要だった。」

このあとの高笑いが次第に悲しげで虚しそうな声色に移り変わっていく演技がすごく好き。
鈴村健一さん、世界にヘイトを抱えているキャラクターを演じたらピカイチだと思う。
 

『役割を持たぬ者』

SCENE 1/3

「だが、それぞれの元素を司る
四大天司は大気と同化するように
存在している……」
「愛玩動物のように名を呼んで
素直に集まってくるのなら
苦労はないが……」

天司長にもっとも貢献する役割を持つ四大天司たちは、サンダルフォンにとってとくにコンプレックスを刺激される相手。

ここで愛玩動物というワードを引っ張ってくるあたり、ルシファーに言われたことを根に持っている。『中庭のサンちゃん』はルシフェル様に名前を呼ばれたら一目散に駆けてくるもんね…。
 

「別に。
ちょっとした嫉妬心さ。」
「かの天司長様に重要な役割を与えられ
必要とされている君がね。」

「あん? 何言ってんだ?
天司ってのは誰でも
役割を与えられてるモンだろ?」
「そりゃ役割の重要度って意味じゃあ
差はあるかもしれねぇが……」
「天司長に必要とされてることに
上下もクソもねぇだろ?」

「それはつまり……
役割すら与えられなかった者は
糞以下ということか?」

「役割がない? 馬鹿言え。
そんな奴は聞いたことも──」

スゲーーーーーッ!!!見事な地雷踏み!!!!!

生まれつき『持つ者』が常識として悪意すらなく口にした言葉が、生まれつき『持たざる者』の心を抉る。
これこれこれよ!このとき彼が感じている、そのみじめさこそが愛おしい。
「それはつまり……」のところで、それまでの相手を小馬鹿にしたような芝居がかった色がスッと抜けて、急に冷えた声になるの最高だった…。
 

「土の天司ウリエルは
四大天司の中で最も若年と聞く。
知恵比べでは御しやすいだろう。」

ところで事前にこう計画しておいて、いざ実戦ではウリエルに地雷を踏まれてキレて結局力づくで羽をもいだ流れ、あまりにも…でつい笑ってしまった。
 

SCENE 2/3

『中庭のサンちゃん』の、いつ捨てられるか不安で相手と目を合わせる自信もないから常に視線をそらしているような声、めちゃくちゃ好き。

「それで、中庭を歩いていたら
2羽の鳥が戯れていたんです。
白い羽と、茶色い羽の。」
「その羽の色がまるで
ルシフェル様と俺のようだと
思いまして。」
「あ、すみません……
ルシフェル様を鳥に重ねるだなんて……」

でも結構不敬だよね。新入社員が昭和生まれの上司に使ったら舐めくさった若者と叱られそうな、全体的に詰めが甘い敬語。良い。
 

どうして鳥は羽ばたくのか。どうして空は蒼いのか。
人間たちに原理を説明しても納得されなかったことを気にかけるルシフェル。

「答のない問い……
あるいは己に対する問い……?」
「であれば私もどうして、
自然と此処に足を運んでいるのか……」

「えっ、と……」
「もしかして俺と一緒に過ごすのが
嫌になったのですか……?」

「あるいは…」のところの声がかわいい。
彼が失楽園で辿り着いた答え『問いは願い』を思い返すとこのセリフはもうデレもデレデレだけれど、自己肯定感が死んでいるサンダルフォンには全く伝わらないどころか悪い方向に想像して曇るし、ルシフェル本人も自覚がない。読んでいる私だけが照れている。
 

不安を飲み込み笑顔を作って「いってらっしゃいませ!」と送り出す流れ、よかった。
中庭はふたりが一緒にいられた幸せの象徴であり、同時にいろんなことを『ないもの』とした上に建てた砂上の楼閣であること。私にとって大切なところなので、幸福と偽り、その両面をひしひしと感じられて気持ちよかった。サンダルフォンの夢を通して中庭を見た第三者のビィくんが「きれいだけどなんか寂しい場所だな」とあっさり表現したこと、好き好き大好き。
 

そういえばサンダルフォンの出身地(?)ということで、古戦場トップ画面のBGMなどをいつもルーマシーに設定してしまう。BGMとしてもあの少し寂しい感じが好き。
 

SCENE 3/3

島が次々に落ちていくという災厄。
人々を避難させるにあたって自前の騎空艇を持っている騎空士にしかできない協力があり、それが“俺たちの役割”と話す騎空士に丁寧に地雷を踏み直しされるサンダルフォン。

「ウリエルも、貴様も……
どいつもこいつも……」
「俺を、否定するなッ!!」

もうこれどこ触っても爆発するぞ!?全部当たりの白ひげ危機一髪?

「世界が俺を否定するなら……
俺も世界を否定してやる!」

空蒼1につづく。正しく『空蒼1の物語をサンダルフォンの視点から見た前日譚』でした。ありがとう…。

ずっと欲しかったものを理想の形でもらえたので、ただただ幸せで感謝がすごい。
あとはサンダルフォンの全属性制覇を気長にのんびりお待ちしております!人間の欲望、底なし。

このたびはほんとうにほんとうに、ありがとうございました!!!!!!!!!!