オタクじゃない雑記

まったくオタク関係ではない上に、私自身は暗い気持ちでは書いていないけれど、世間一般的には暗い話題に類すると思われる話なので一応前置きを書いておきます。多分読んでもあまり楽しくないと思います。他人のこれまでの人生に興味があるかたならもしかしたら楽しめるかもしれません。

もう10年ほど統合失調症とうつ病を患っています。統合失調症の人がうつ病も抱えているのはわりとあることらしいので、統合失調症が100人に1人の割合だと考えると多分そこそこメジャーなコンビ疾病です(?)

判明したのは母が急病で入院した際に病院のケースワーカーさんが、二人暮らしで当時未成年だった私が強いストレスを感じていないか心配して受診を勧めてくださったことからです。でも思い返せば小さい頃からあれ?と感じることがたくさんあったので、もっと前から症状はあったのかもしれない。

そのあとすぐ母が亡くなって、未成年で病気を抱えて一人暮らしをはじめることになります。未成年ではあったけれど就職したばかりでもあったので、一人で生活していくという選択ができました。
不安だったしつらかったししんどいこともたくさんあったけれど、そこそこうまくやれていたと思います。適切な環境と投薬があれば、統合失調症と聞いて想像されるよりも多分ずっと普通に生活できます。
この国は意外と福祉がしっかりしています。自分が利用できる制度がどれか、しっかり調べなければわからないという問題点はありますが。
なんとか働くこともできたし、通院もできていました。

助けになってくれたのは匿名掲示板の人々でした。ちゃんと生きている人たちからは見ちゃだめ!と言われるような場所でその通りでもあるのですが、一人になった私に次になにをすればいいのか教えてくれたのは、親族でも友人でもなく匿名掲示板の人々でした。誰にも相談できず匿名掲示板に書き込んだ私に、精神的なことだけではなくそのときの自分が受けられる制度や行うべき手続きを親切に教えてくれました。
今でも心から感謝しています。

症状について、『健康な人』がわからないのでおそらくの推測になりますが、私の場合は健康な人より心がぐらぐらしやすくて、どうしても頑張れない時期がある…という感じです。頑張れない時期は起き上がるのも難しくて、ずっと横になっていることが多いです。あとこれはうつからでしょうが、寝付きの悪さがひどくて睡眠導入剤がないとなかなかちゃんと生活できません。
それから症状というかなんというか、やっぱりすごく寂しかったですね。これは突然一人になったことの影響のほうが大きそうなので、病気の症状というかは微妙なところですが。
いや未成年で急に一人ぼっちになったらそりゃ寂しいし不安では!?今思い返すと当時の自分はよく耐えたと思う。

一度ものすごくバランスを崩したことがありました。私が精神科を受診したのは前述の通り、母が入院した病院のケースワーカーさんに勧められてです。総合病院だったのでそのなかに精神科もあり、お見舞いと通院を兼ねられたほうが都合がいいということでそこに通い始め、母が亡くなってからも続いていました。
そういう経緯だったので先生がどんな人かは全く知らなかったのですが、実は本を何冊も出しているようなとても有名な先生だったらしく、はじめての精神科として間違いなく超超超ラッキーでした。
その先生が高齢を理由に退職されるということで他の精神科に通わなければならなくなり、電車ですぐ通える精神科を選択したのですが、これが全く先生と合いませんでした。
びっくりするほど生活が荒れました。自炊なんてできなくなったし、部屋は荒れ放題。他人と普通にコミュニケーションすることも難しくて、この時期に疎遠になった友人知人が多いです。私に非がある仲違いをしてしまった…ということもありますが、多くはSNSのアカウントもスマホのアドレス帳も全部勢いで消して電話番号まで変えてしまったせいです。当時の後先考えない行動を今の落ち着いている状態で解説することは難しく、めちゃくちゃだったからとしか言いようがありません。正しく病気だった。
それが数ヶ月続いたところでようやくこれはおかしいと自分でも気付くことができ、なにより自分自身がしんどくてしんどくてたまらなかったので、病院を転院しました。そうしたら嘘みたいにみるみるよくなって、なんというかまともな状態になりました。
病院の先生を信頼できるかでここまで変わる!?というくらい、悪くもなったし良くもなります。怖い。
この病気を抱えていて一番怖かった出来事です。

現在ですが、かなり落ち着いています。波があるので健康な人と同じとはいえませんが、休み休みであれば十分頑張れるという感じです。
サイトを作ったことでSNSから軸足を移すことができて、ボリュームつまみをひねるように外からの刺激を自力で調整できるようになったこともよかったです。心がぐらぐらしやすいので、外からの刺激は用法用量を守らないといけません。SNSを見るときは気持ちを明るくして心を離して見よう!
でもこのあたりは健康な人も多かれ少なかれ同じように感じている人も多いと思うので、やっぱり『健康な人よりも心がぐらぐらしやすい』という表現が一番的確かなと思います。全然違うということはありません。

どうしてこのことを書こうと思ったのかについて。今までほとんど誰にも打ち明けずにきました。
周囲の人を信頼できなかったというよりも、暗い話を打ち明けて反応に困らせたくなかったというほうが自分の心に近いような気がします。
ただこのサイトとブログを作ったことで、SNSと違って反応を気にしないことと書き溜めていくことができるようになったと感じています。ブログの説明にあるように、ここは『壁打ち文章に自分が必要と判断した種類と量のフィルタをかけ、インターネットの片隅に置いておきたい状態にしたものの置き場所』です。
そのブログの片隅にこういう記事があってもいいかなと。病気とは多分一生の付き合いで、このブログもできればずっと続けていくつもりなので、今書いた文章を数年後に読み返してそのときの励みにしたい。
同時に、誰かに「病気もしているけれどそれなりに元気です!」と伝えられたらとじゅうぶんです。
けっこう同じような病気と戦っている方々を個人サイト巡りをしていても見かけるので、この記事もそんな方々に届くかもしれないし…と思い、こっそりここに置いておくことにします。
基本的に元気なのはこのサイトを見てもらえれば伝わると思うので…。元気です!