『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』感想

「ドンブラザーズのアマプラ配信25日までだよ」と聞いて、あとで見ようと溜めていた27話以降を2日で完走しました。

最高に面白かった!みんなのことが大好き!終わり方が美しくも彼ららしかった!
久しぶりに特撮たのしーーーっの気持ちを思い出させてくれてありがとう…。

前提

私は平成ライダーを少し見た程度の特撮好きです。好きなライダーは龍騎で、好きな戦隊はシンケンジャーです。
近年は特撮自体からほとんど離れていました。

見てみようと思ったきっかけ

もうベタもベタで、公式サイトのタロウの「縁ができたな」がSNSでバズっていたからです。
そこから井上敏樹先生なんだ!?と驚き、アマプラで配信されていると知って、それならと見始めました。

感想・好きだったところ

面白いと思い始めたきっかけはわりと序盤で、おにぎり回だったかな?

つよし「僕は子どもの頃からなにをやっても駄目だった。だから、得意なことがないんだ」
タロウ「俺はなんでもできた。だから得意なものがない。似ているな、俺とあんたは」

というやりとりに「ヒョエ~~~~~wwwww」っとなったからです。
すごくないですか?これ。もし私が言われたらその場で泣き叫ぶし立ち直れません。

序盤の流れでタロウとつよしが対比に見えたのでこういう感じでいくのかなと思っていたら、ソノイがアクセル強く踏みすぎて壊れたのか?って勢いで外から突っ込んできて笑いました。
でもやっぱり『いつも誰かになりたかった』つよしと『タロウでしかあれない』タロウの図は、私の心をくすぐる。

雉野つよしは色々…色々アレではあるのですが、ずっと壊滅的だった自己肯定感を奥さんの存在だけに依存してしまった結果ですし、そんな彼が自分がヒーローであるという自負を少しずつ成長に繋げていく姿に心動かされました。

タロウ「つらいな」
つよし「やめてくださいよそんなの!僕は…ドンブラザーズなんですから!」
タロウ「好きなのか?ドンブラザーズが」
つよし「はい!僕の…誇りです!」
つよし「これからも、人々を守るために生きようって…それが自分を救うことになるような気がして。構いませんよね?自分のために戦っても」
タロウ「ああ。全然いい」

最終話の「僕の…誇りです!」は私がドンブラザーズで一番大号泣したシーンです。
一旦でも『みほちゃん』なしで、自らの足で立つ姿を見せてくれたことも嬉しかった。最後にこれからも戦っていく理由に『愛』を挙げるのは(フラれた側の)犬塚翼で、つよしはやはり『自己肯定・自己救済』なところが好きです。

ジロウのタロウとは違う王族の孤独にも心揺さぶられました。いや…孤独すぎないか…?
ジロウは全体を通して印象の変化が大きく、「ちょっとこの子やばいな…」というところから始まり、次第に「なんか愛着湧いてきたしかわいい」と変化してからのこれなので、誘導が上手いな~と感じました。こんなの大好きになっちゃうでしょう、ジロウのこと!

キャラクターとして一番好きだったのはソノニです。
しかし序盤から好きなキャラクターではあったものの、キバの真夜を彷彿とさせつつ彼女に比べると圧倒的に運命力に欠けるソノニが、まさか報われるとは…。
ソノニといえば白で犬塚翼といえば黒で、そのため非常に印象的で絵になるふたりでしたが、最終話のはるかの授賞式のためにドレスアップして登壇したソノニが白のドレスに黒の帽子、翼が黒のスーツに白のマフラーという装いだったときは思わずオタクの笑いがこみあげてしまいました。
いや~、これは粘着勝ちでしょう。お幸せに!

つよしと夏美がまた縁を結んでいくのは、『鶴の彼女』が存在したことを肯定するようで美しかった。
本来ごく普通の女性であり、つよしとの安定した幸せな結婚生活の夢を知る夏美は、翼に差し出された手を取ることができなかった。一方で愛を知りたい脳人のソノニにとってそのために追われる生活に身を投じる事に問題などなく、翼に差し出された手を取ることに躊躇う理由がない。むしろ愛の逃避行っぽくて燃えるかも?
なんとも現実的な落とし所でもあったのかもしれません。

はるかとソノザの関係もかわいかった。ずっと一緒に夢を目指す間柄でいてほしい。
ソノザはジロウと同じく、「…なに?」という初登場からどんどん愛着が湧いて好きになっていきました。ドンブラザーズ、キャラとキャラの絡みがプラスしか生み出していなくてすごい。

最後に

最後まで本当に面白かった!大好きです!ありがとうの気持ちでいっぱいです。
これから好きな特撮作品はライダーは龍騎、戦隊はシンケンとドンブラです!と答えます。
幸せな余韻がまだ抜けない…。嬉しいけど寂しい。行くか!ファイナルライブツアー!