自由帳ミニブログ。感想・日記・雑念など。
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#まほやく
2部20章、夜の布団の中(スパの次に居心地のいい場所)で読みました。おもしろかった!
以下ネタバレ感想です。

因縁の話からするのですが、オーエンが自分を心配していたと思わないカインとカインを心配していたと思われたくないオーエン、相性良いのか悪いのか絶妙なラインでかわいい。
オーエンにしてみれば、カインがいつもの顔に戻っただけで満足なので、この…この…。
カインの『いつも』がオーエンの思う騎士様だもんね…。
「今夜だけだよ、こんなこと」って照れまじりに前髪をいじりながら申し出てくることが暗殺なの、笑ってしまったけれど、オーエンにとっては本当に滅多にないカインへのサービスでの善行のつもりだったんだろうな…。
欠片のムルのカインへの言葉も嬉しかった。そうなんです!カインくんはいつもすっごく頑張ってるよ!

オズの「言葉にすれば間違う」「間違ったものを、渡し続けて疲弊していく」、壁に貼りたいくらい心にあるものの言語化だった。
私はこれは他人とのコミュニケーションの場にいれば、必ず起こることだと思っています。
自分に合わない言葉を使ったり、この表現は違うなと思いながらもそう言うしかなかったり。そのたびになにかがすり減るような心地がするのに、また同じことを繰り返してしまう。
だからこそ、せめてひとりで綴る言葉は自分自身を疲弊させるものにしたくないと思いながら、私はここに日記や感想という言葉を書いているので…。
そういう思いがきれいに言語化されていて、嬉しかった。
今のオズは本当に言葉と心に真摯で、だからこそ言葉少ななんだなと実感します。
そのオズのフィガロへの「勝手に諦めるな」、本当にそうだよ!!!!!

ファウストとレノックスとフィガロの関係もよかった。
ファウストとレノックスは主従で、ファウストとフィガロは師弟で、レノックスとフィガロは友人。
それぞれだけの関係と一緒に過ごした時間があって、3人であり2人ずつでありもちろん1人であり…。
レノックスの忠誠がファウストだけのもののように、レノックスのあの気安い物言いはフィガロだけのものというか…。
そういうそれぞれの得難い関係性を感じてすごく好きでした。

ラスティカ絡みはどう触れたらいいかわからないよ~…。
愛を惜しまないラスティカの在り方がクロエたちを救ったように、昔も今も悲劇も起こしてしまうの、きつい。
主題歌に乗せためちゃくちゃ良いクライマックスに見せかけて、裏側はえらい方向に動いていっているこの…ざわざわする感じ…。
はやく完結まで見届けてここから先のヒントがほしいです。 閉じる
感想